浅野長政の葛布
3日名古屋 徳川美術館に行ってきました。浅野長政の甲冑下に葛布が使われているとの情報がはいったからでした。戦国時代の武将のファッション と題した展示会でした。
前出の甲冑の鎖帷子の下が葛布らしい。ガラス越しですが、望遠鏡で必死こいて見つめること1時間余。葛布ではないかという予想ができました。
経糸が切れていて、平糸が飛び出ています。近くで見ることができないので はっきりしたことは言えないですが、他の植物繊維では見られない繊維の形状です。ほかの可能性があるとすれば紙を細く切ったもの。でも照明に当たって光っている様は葛の可能性の方が高い。葛らしい繊維の筋は確認できなかった。葛の平糸にしては糸の太さが整い過ぎているのも少し疑問ではある。
経糸は生糸 かなり細く 経糸密度がある。経糸が切れている方が多く、緯糸が飛び出ている。
そんなこんなで 葛布の確立80%と判断しました。
緯糸紙の平糸の可能性も否定できませんが、撚りをかけない紙糸が製織に耐えうるのか疑問ではあります。また、紙糸なら 何故撚りをかけないか、また経糸にも紙糸を使わないかという疑問もあります
これが葛布であれば 桃山時代には葛布は緯糸に使いそれも撚りをかけない平糸である事例の最初です。
今後甲冑の研究も必要かと思いました。
写真:徳川美術館図録 戦国の武将のファッション 浅野長政の甲冑より
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