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2009年11月 6日 (金)

小堀遠州の葛布

 また発見です。昨日東京国立博物館へ行ってきました。そこの小堀遠州の甲冑、鎧下衣服、陣羽織などが陳列されています。 私が最近遠州流のお茶を習っているため、この展示物はことさら興味がわき、
望遠鏡を持って再度子細に眺めると、なんと 鎧下の布が葛布らしい。そこでひたすら展示ケースのガラスに顔をくっつけて望遠鏡でのぞくこと1時間余。
・緯糸は撚りをかけない 葛の平糸 葛らしい平らな繊維の特徴が確認された。糸つなぎは重ねあわせのようだ。葛らしい繊維の束も確認。ほぼ90%葛であると断定
・経糸は撚りをかけた葛糸  植物繊維であることは確実。苧麻の所見は見られない。大麻の所見は見られない。木綿の所見も見られない。光沢があり、繊維の平たいところが確認される。
糸つなぎは撚り掛けが数カ所確認できた。以上の観察からこちらも90%以上葛の撚り掛けS撚りの糸であろう。
 前出の浅野長政甲冑、くさび帷子下の布より 葛布である確立はかなり高いと判断する。

今回は緯糸が葛の平糸であることは 江戸初期にもすでに平糸が使われていたと言うこと。
また、経糸が葛撚り掛け糸であることは 新しい発見であるし、この組織でそれ以前も織られていた可能性がある。
 この上は 上杉謙信所用の葛布袴を見てみたいものだ。Dscn1592
小堀遠州が大阪夏の陣で使ったと言われる甲冑。東京国立博物館蔵


Dscn1601
甲冑のすね部分の画像


Dscn1608
 拡大鏡をつかっての撮影。葛布の特徴が見える。


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