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2012年10月23日 (火)

藤布ツアー2 藤布とは

藤布とは

藤の蔓から靱皮繊維を取りだし織り上げたものです。
藤の木は日本原産のものなので、日本オリジナルの布といってよいでしょう。
古事記に 秋山の下氷オトコと春山のカスミオトコの話に藤布がでてきます。
それだけ古い布です。
原料の藤は栽培ではなく採取します。つまり狩猟採取の文化であるということです。
自然布でも大麻、苧麻などは栽培の文化ですからそれ以前の布です。
 麻以前の布 木綿(ゆう)は梶、葛、そして藤で作られたといわれます。
その中で葛は原産が日本と中国沿岸部であり、布も古くは中国で生産されていました。梶の木は東南アジアにひろく分布していて、南太平洋の島々で作られていた不織布がタパクロスです。徳島の太布も同じ原料で作っていることから、タパ=タフ 音が似ているので海を通じて伝来した可能性が高いです。
そのなかで、藤の木は日本列島が分離してから発達した植物で、大陸にはありません。そんな日本オリジナルな木綿が藤布であります。
 梶布、葛布は産地が限られますが、藤布は日本全国に分布しています。
新潟県、山形県、宮城県などの東北地方だけでなく、静岡県でも作られていました。
江戸時代の静岡市で開かれた安部の市ではお茶とならんで藤布が特産品と成っていたとあります。
 耕地利用が食物生産で手一杯で、大麻苧麻の栽培ができないような山地、離島で藤布は作られ続けたようです。
 しかし工場生産の安い木綿が普及すると藤布はほかの原始布同様廃れてしまいます。今では丹後地方だけにのこっているのです。Dsc_7883

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