阿波一宮 大麻比古神社にて考えた事
徳島板野町に Iさんという 楮布を織っている方がいる。
久しぶりに彼女の工房を訪れた。
その後近所の大麻比古神社を参拝してきました。
この神社の縁紀には 麻楮の種を播植し、麻布木綿を製して・・・云々
とありました。 ここで啓示をうけたのですが、
大麻(おおあさ)があるなら小麻、中麻があったかもしれない。
あ、さ は言霊でいえば あ=根源的な物=神 さ=分かれる、割ける、の意
で「あさ」は神の力が広がった物といえるでしょう。
ですから現在ある 大麻草=あさ ではなく 神事に使う 神の霊力が宿った植物繊維を
「あさ」といい、後に大麻草が 入ってきて、より霊力が強かったので、以前に存在した「あさ」と区別する為に「おおあさ」といったのではないか。
小麻とか 中麻とかいう言葉は無いが、以前に有った「あさ」と区別するために「おおあさ」=大麻と称したと思う。
では「おおあさ」とくべつされた「あさ」は何だったのだろうか?
それは「木綿」と書く「ゆう」であるとおもう。大麻以前の布 「由布」もしくは「木綿ゆう」
その素材は 楮であったと思うが、藤布、葛布もあったかもしれない。
阿波志には
阿波志巻六(三好郡)の「土産」に「麁布 郷名達非以穀/出葛藤作」とあります。
葛藤が 葛、藤を意味するか、葛藤で葛のみを意味するか不明ではあります。
絹以前 麻以前の布のことが気になります。
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