私は中高とカトリックの学校にいってました。そこでタレントの語源、タラントの教えを何度も聞きました。 その当時は大切に1タラントを土の中に隠し持っていた人のほうが正しいと思っていました。預かったタラントを商売につぎ込んで儲けたからいいが、失敗したらどうするのだと、その方が悪いのだと思っていました。それから何十年もたって、同級生とお酒を飲んでいた時、タラントの話になりました。友人もやはりその当時は私と同じ考えだったそうです。
大人になってじわじわとタラントの教えの本当の意味が判ってきたのでした。与えられた命、与えられた使命を全うしようと。
タラントの喩えは以下に引用しました。 皆さんはどうお考えですか?
「また、天の国は次のように言えよう。ある人が旅に出るとき、そのしもべ達を呼んで自分の財産を彼らに預けた。
主人はしもべ達の能力に応じて、ある者には五タレント、ある者には二タレント、ある者には一タレントを預けて、旅に出た。」
(マタイ25・14~15)
五タレント預った者は、ただちに出かけて行き、それを使って商売をし、ほかに五タレント儲けた。同じように、二タレントの者も、他にニタレント儲けた。
ところが一タレント預ったものは、出て行って土を掘り主人の金を埋めておいた。
かなり日がたってから、しもべ達の主人が帰って来て、決算を求めた。そこで、五タレント預った人が、進み出て、別に五タレントさし出し、
『ご主人さま、私に五タレントお預けになりましたが、ご覧ください。私はほかに五タレント儲けました』と言った。
主人は、『よくやった。善良で忠実なしもべよ。おまえはわずかなものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。さあ、おまえの主人と喜びをともにしなさい』と言った。
それから、二タレントのひとも進み出て、『ご主人さま、私に二タレントお預けになりましたが、ご覧ください。ほかに二タレント儲けました』と言った。
主人は、『よくやった。善良で忠実なしもべよ。おまえはわずかなものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。さあ、おまえの主人と喜びをともにしなさい』と言った。
ところで、一タレント預った人は進み出て言った。『ご主人さま。私はあなたがきびしいかたで、自分で蒔かなった土地の収穫を自分のものにし、
自分でふるいにかけなかったものをかき集めるかたであることを知っています。私はこわかったので、出て行き、あなたのタレントを土の中に埋めておきました。ご覧ください。これがあなたのものです』。
すると、主人は言った。『怠け者の悪いしもべよ。おまえは私が蒔かなった土地の収穫を自分のものにし、自分でふるいにかけなかったものをかき集めることを知っていたと言うのか。
それなら私の金を銀行に預けておくべきであった。そうすれば、私は帰って来たとき、元金に利子をつけ返してもらったのに。
さあ、この男からそのタレントを取り上げて、十タレントをもっているひとに与えよ。持っている人は与えられて更に豊かになり、持っていない人は持っている物まで取り上げられる。
この役に立たないしもべを、外の闇に投げだせ。そこには嘆きと歯ぎしりがある。
(マタイ25、16~30)
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