心と体

2015年1月16日 (金)

タラントの教え

 私は中高とカトリックの学校にいってました。そこでタレントの語源、タラントの教えを何度も聞きました。 その当時は大切に1タラントを土の中に隠し持っていた人のほうが正しいと思っていました。預かったタラントを商売につぎ込んで儲けたからいいが、失敗したらどうするのだと、その方が悪いのだと思っていました。それから何十年もたって、同級生とお酒を飲んでいた時、タラントの話になりました。友人もやはりその当時は私と同じ考えだったそうです。
 大人になってじわじわとタラントの教えの本当の意味が判ってきたのでした。与えられた命、与えられた使命を全うしようと。
タラントの喩えは以下に引用しました。 皆さんはどうお考えですか?

「また、天の国は次のように言えよう。ある人が旅に出るとき、そのしもべ達を呼んで自分の財産を彼らに預けた。
主人はしもべ達の能力に応じて、ある者には五タレント、ある者には二タレント、ある者には一タレントを預けて、旅に出た。」
(マタイ25・14~15)
五タレント預った者は、ただちに出かけて行き、それを使って商売をし、ほかに五タレント儲けた。同じように、二タレントの者も、他にニタレント儲けた。
ところが一タレント預ったものは、出て行って土を掘り主人の金を埋めておいた。
かなり日がたってから、しもべ達の主人が帰って来て、決算を求めた。そこで、五タレント預った人が、進み出て、別に五タレントさし出し、
『ご主人さま、私に五タレントお預けになりましたが、ご覧ください。私はほかに五タレント儲けました』と言った。
主人は、『よくやった。善良で忠実なしもべよ。おまえはわずかなものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。さあ、おまえの主人と喜びをともにしなさい』と言った。
 それから、二タレントのひとも進み出て、『ご主人さま、私に二タレントお預けになりましたが、ご覧ください。ほかに二タレント儲けました』と言った。
主人は、『よくやった。善良で忠実なしもべよ。おまえはわずかなものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。さあ、おまえの主人と喜びをともにしなさい』と言った。
 ところで、一タレント預った人は進み出て言った。『ご主人さま。私はあなたがきびしいかたで、自分で蒔かなった土地の収穫を自分のものにし、
自分でふるいにかけなかったものをかき集めるかたであることを知っています。私はこわかったので、出て行き、あなたのタレントを土の中に埋めておきました。ご覧ください。これがあなたのものです』。
 すると、主人は言った。『怠け者の悪いしもべよ。おまえは私が蒔かなった土地の収穫を自分のものにし、自分でふるいにかけなかったものをかき集めることを知っていたと言うのか。
それなら私の金を銀行に預けておくべきであった。そうすれば、私は帰って来たとき、元金に利子をつけ返してもらったのに。
さあ、この男からそのタレントを取り上げて、十タレントをもっているひとに与えよ。持っている人は与えられて更に豊かになり、持っていない人は持っている物まで取り上げられる。
この役に立たないしもべを、外の闇に投げだせ。そこには嘆きと歯ぎしりがある。
(マタイ25、16~30)

 

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2012年7月20日 (金)

7月20日

今から56年前 私は静岡の日赤病院で生まれました。その当時病院で生まれる子供って少なかったように思います。
 母は やっとできた子供だったので とても大事にしていましたが、前置胎盤?で帝王切開、それも麻酔なしで行いました。 自分のお腹が裂かれるなんて 想像もできない激痛に耐えて私を産んでくれました。
今日は亡き母に感謝をする日であります。

そして26年前 結婚まもなくの私たち夫婦に初めての子供ができました。それもこの日。
わたしの誕生日に最高のプレゼントでした。今はそのプレゼントも生意気なこと言ってますが、
今日は妻に感謝する日でもあります。

こうして命の環がつづいてゆく ただただ感謝の日です。

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2010年5月27日 (木)

体内環境問題

 環境問題とは地球の自然と人間の共存をいかにするかという課題を含んでいる。
このまま環境破壊 自然破壊が進んだら 人類は生息できなくなる。
 これとおなじことが 体内環境にも言えると思う。
現在人間の体内には 化学合成物質が蓄積され、抗菌、殺菌、衛生という美名のもとで、人体に生息して共存している細菌が少なくなっている。
 これに気づく人は少ない。
環境問題とは 地球規模から人体のレベルまで 通して考えなければならない事だと思う。
 自然に生かされているこの自分 山川草木国土悉皆成仏 すべてが神であり仏であるその考えで
私は生きてゆきたい。

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2007年9月18日 (火)

葛花(かっか)

今年は一念発起して、葛という植物としっかりつきあってみようかと思います。
繊維を採る夏だけでなく、秋、冬もしっかり追跡調査。
 と いう訳で、9月に入ると 葛野原は一面花が咲いています。
とても甘い匂いです。
大きな葉っぱの上に突き出たように 葛の花が咲いています。紫の色です。
藤の花を上に向けたようだから 場所によっては「登り藤」とかいわれます。
 この葛の花を採ってみようと思ったのが8月の下旬。そろそろ繊維を採る時期が終の頃です。
中ぐらいのビニール袋に一杯の葛の花を採り、縁側で干し、土鍋で煎じました。
 肝機能に良いというので飲んでみましたが、さほど効果のほどは・・・・・
と思ったら、女将さんが飲んで やけにハイになっています。
そういえば脳の血管を広げる効果があるとか。血の巡りが良くなって 気分も上昇したみたいです。
 そんな効果があるのなら、と 先きの日曜日 夫婦で大量に葛の花を採ってきました。
 インターネットで調べると ダイエット効果もあるとか?

葛花を採りながら 考えました。こんな素晴らしい薬が、大量に、しかもただで転がっている(いや咲いている)
ほんとうに無尽蔵のごとく咲いています。邪魔者扱いのされている葛ですが、来るべき人類の飢饉の時のために
お役に立とうと、じっと準備をしているのです。葛の根っこは 葛根湯になりますし、葛粉は良質の澱粉です。
葉は家畜の餌、タバコの代わりにもなるそうです。蔓はもちろん葛布、籠、ロープなど。
そして花は漢方薬。
 どうも、昔のひとは飢饉対策のために 葛を植えていたようです。
Dscf1324


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